【Premiere Pro】文字をゆらゆらさせるタービュレントディスプレイスを使ってみよう!

【Premiere Pro】文字をゆらゆらさせるタービュレントディスプレイスを使ってみよう!

Premiere Proでは、簡単にテロップや動画のタイトルを作成することができます。

そして、そのテキスト達にエフェクトをかけてアニメーションを付けることも簡単です!

エフェクトをかけて映像に合った表現を行うことで、動画のイメージが視聴者に伝わりやすくなるかもしれません。

今回はエフェクトの一種、「タービュレントディスプレイス」を使って、
文字をゆらゆらさせたり、歪ませたりする方法をご紹介します!

「タービュレントディスプレイス」ってAfter Effectsのエフェクトじゃないの?と思った方、
実はPremiere Proにも実装されているんです!

Premiere Proで作成した「タービュレントディスプレイス」を適用したテキストを見てみましょう。


この映像のように、様々な揺れ、歪みを表現することができます。


揺れ、歪みを活用できる動画、シーン例

  • 海や水中などの動画
  • ホラー系の動画
  • ワープをしているようなシーン
  • 画面が歪んだりする、夢など非現実的なシーン
etc…

特別難しい作業はありませんので、ぜひ覚えて置いておきたいエフェクトです!

それでは、「タービュレントディスプレイス」を使って、文字をゆらゆらさせる方法を解説いたします!

この記事を読むと

タービュレントディスプレイスの使い方がわかる
⇨様々な揺らし方を覚えてアニメーションの幅が広がる!

1. 文字をゆらゆらさせるために必要なもの

最初に、文字をゆらゆらさせるために必要なものをご紹介いたします。

使用素材、エフェクト、ツール

  • テキスト(クリップ)
  • タービュレントディスプレイス(エフェクト)
  • キーフレーム

どうでしょうか。簡単な気配がしてきましたね。

ちなみに、タービュレントディスプレイスの意味は、

  • タービュレント=荒れる、(社会的)不穏、(大気が)乱れ
  • ディスプレイス=動かす、移す、ずらす

といった意味で、ざっくり言うなら、乱して動かす機能ということです。

なんとなくイメージできたでしょうか。

それでは、順を追って作成方法を解説いたします。

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2. テキストと映像をタイムラインに設置

例として、以下の動画へイメージに合うテキストをつけてみたいと思います。

※使用する背景動画素材


引用:Mixkit|Sky view from underwater


まず、映像素材をタイムラインに設置し、その上にテキストを作成します。

ツールパネルの「T」マーク(文字ツール)を選択して、プレビュー画面上で文字入力をしましょう。


テキストの詳しい入力方法はこちら!


テキストを入力すると、タイムライン上にテキストのクリップが作られます。


3. テキストクリップに「タービュレントディスプレイス」を適用する

続いて、エフェクトパネルの検索バーに「タービュレント」と入力し、
「タービュレントディスプレイス」をドラッグアンドドロップでテキストクリップに適用します。


「タービュレントディスプレイス」を適用すると、文字が歪んだかと思います。

この歪み方の数値に変化量をつけて、揺れ、歪みの動きを付与させていきます。

どういった動きができるか、実際の数値例を参考に、紹介いたします。

4. 「タービュレントディスプレイス」の数値の設定

では、「タービュレントディスプレイス」の設定をしていきます。

1テキストクリップを選択しコントロールパネルを確認

テキストクリップを選択状態にし、エフェクトコントロールパネルを見てください。


「タービュレントディスプレイス」の項目内に様々な数値がありますので、
これらの数値を調整、または変化量をつけて、揺れ、歪みを付与していきましょう。

2コントロールパネルで始点の数値を調整し、キーフレームをONにする

キーフレームを打って、アニメーションを加えていきます。

コントロールパネル内の再生コントロールフェーダーを一番左に置いた後、
以下のように設定します。


数値の参考例

  • 適用量:150
  • サイズ:120
  • 複雑度:3.0
  • 展開:3.0

値を変更したら、上記4項目のストップウォッチマークをクリックし、
キーフレームをONにします。


表現力を上げるために必須な「キーフレーム」とは?


3終点の値を変更する

アニメーションを終わらせたいタイミングまで再生フェーダーを移動させ、
先程の4項目の値を以下の数値に設定します。


数値の参考例

  • 適用量:0.0
  • サイズ:2.0
  • 複雑度:1.0
  • 展開:0.0

これで設定は完了です。
出来上がりを見てみましょう。


どうでしょうか。
水面、水中のイメージにあったアニメーションですよね。

5. タービュレントディスプレイスを使った表現例(ホラー系)

タービュレントディスプレイスの設定を変えた、その他の表現を紹介します。

ホラーっぽい動画に揺れているテキストを加え、より雰囲気を出してみましょう。

例として、以下の動画にテキストをつけてみます。

※使用する背景動画素材



引用:Mixkit|Full moon with a soft haze

ホラー系動画設定例

キーフレーム始点

  • 適用量:10.0
  • 複雑度:5
  • オフセットデフォルトの値のまま、キーフレームをON
  • 展開デフォルトの値のまま、キーフレームをON

キーフレーム終点

  • オフセット2000 1000
  • 展開4×30°

また、「ビデオ」項目にある「不透明度」に、0%→100%になるようキーフレームを打ちます。


これで完成です。
出来上がりを見てみましょう


どうでしょうか。
おどろおどろしい表現ができていますね!

6. まとめ

ただ単純にテキストを出すよりも、映像に合わせたテキストの表現、
さらにそれに合ったBGMや効果音を加えると、より視聴者を惹きつける映像を作ることができます。

ぜひ覚えていただければ幸いです。

今回使用したタービュレントディスプレイスは、色々な設定を試して遊んでみると、
様々な歪み、揺れを付与できるので、自分なりの面白い表現を、ぜひ見つけてみてください!

また、Prmiere Proだけでもアニメーション表現は可能ですが、
同じAdobe社の動画編集ソフト、「After Effects」でも、こういったアニメーション表現をすることができます。

After Effectsを導入している方への参考となる記事もご用意していますので、ぜひご覧ください。

After Effectsでアニメーションを付けてみよう!

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