3、 エッセンシャルグラフィックスについて

3-1、エッセンシャルグラフィックスのメリット


1)、デザイン面
レガシータイトルほどカスタマイズできる項目は少ないものの、派手なテロップにしたいと思わなければ十分なデザインが可能です。
そして、スライダーを動かすことでデザインが変更できるので、感覚的にカスタマイズできます。

あと大きいのは「モーショングラフィックテンプレート」が使えることです。
正直これに関しては、レガシータイトルとの比較でだすのは反則かとも思ったのですが、エッセンシャルグラフィックで使えるということには違いないので解説します。

エッセンシャルグラフィックには「モーショングラフィックテンプレート」という元からあるテンプレートをカスタマイズして様々な表現ができます。
この「モーショングラフィックテンプレート」は無料のものもあり、手軽におしゃれなOPを作ることもで可能です。

テキストだけ変えても知らない人がみれば、なかなかおしゃれですし、色も自分好みに変更可能です。注意点としては、「モーショングラフィックテンプレート」は処理が重いものが多いので、パソコンのスペックによっては動作が重くなることがあります。

2)、使いやすさ
・コピペ(CTRL+C,⌘+C)で使える
レガシータイトルのデメリットでも挙げましたが、大きいです。
・デザインを一括で変更できる
テロップのデザインをマスタースタイルを作成して保存すると複数のテロップのデザインを一括で変えることができます。


・クリップにテロップにうった内容が表示される
レガシータイトルではクリップに表示されるのは最初に設定したクリップ名ですが、エッセンシャルグラフィックではテロップに打ち込んだ内容が表示されます。
細かいことですが、シーケンスだけみて大体の場所がわかるので、便利です。

・「Vrew」と連携できる
『【徹底解説】「Vrew」の使い方』なんて記事を書くくらい最近は「Vrew」を愛用しているのですが、「Vrew」はAdobe Premiere Proと連携する際に、エッセンシャルグラフィックスで使う用のテロップとして出力します。
レガシータイトルだと使えないのが、個人的にレガシータイトルをあまり使わない大きな理由です。

3-2、エッセンシャルグラフィックのデメリット


ここまで、レガシータイトルとの比較で解説してきたので、大体のことは前述してしまいました。
デザインについてはレガシースタイルには劣るものの十分なデザイン性があると思います。

デザインの流用について、レガシースタイルがスタイルライブラリでデザインを保存できるのに対してエッセンシャルグラフィックスはそれがありません。
現状、マスタースタイルを使うパターンのものを保存したプロジェクトファイルを作成しておいて、そこからマスタースタイルをコピペして使うのが一番良いやり方です。
あとこれはワガママみたいなものなんですが、レガシースタイルは無料で配布している人がいるのですが、エッセンシャルグラフィックスのテロップデザインについては配布している人を見たことありません。
そのため、自分でテロップをデザインしなくてはいけないのが面倒です。

4、 レガシースタイルとエッセンシャルグラフィックスの使い方まとめ

今回はエッセンシャルグラフィックとレガシータイトルの違いについて解説しました。

好みによってどっちが好きというのもあるかもしれませんが、個人的にはエッセンシャルグラフィックスで表現できるならエッセンシャルグラフィックスの方がいいと思っています。

どうしてもグラデーションが使いたいとか、光沢がないとダメなんだって人はレガシースタイルを使うといいと思います。

デザインにこだわりがあるという人はレガシータイトルもエッセンシャルグラフィックスも使いこなして、かっこいいテロップ作成ができるようになりましょう。

※追記1:レガシータイトルは近い将来廃止される予定です。
参照:Adobe:Premiere Pro でのレガシータイトルの廃止 |よくある質問
※追記2:2021年5月に実施されたPremiere Proのアップデートでエッセンシャルグラフィックスにグラデーション機能が追加されました。
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