3. エッセンシャルグラフィックスのグラデーションで表現できること

エッセンシャルグラフィックスのグラデーションはレガシータイトルのグラデーションとは少し使い方が違います。
レガシータイトルの線形グラデーションは2色のグラデーション限定ですがエッセンシャルグラフィックスのグラデーションでは複数の色を組み合わせてグラデーションを作成できます。
上手く使ってテロップデザインを作りましょう。

3-1、光沢のあるテロップ作成


今回のアップデートではグラデーションの機能は追加されたもののレガシータイトルにある光沢の機能を追加されませんでした。
しかし、グラデーションの機能を上手く使えば光沢表現ができるので覚えておきましょう。

塗りの基本の色をグラデーションの両端に設定して、真ん中の方を白に設定。
カラー中間点を調整すると光沢のあるテロップをデザインできます。



3-2、複数の色のグラデーション


グラデーションの色はクリックするとどんどん追加していけるので、虹色のグラデーションのような複数の色を組み合わせたテロップデザインを作れます。



とはいえ、あまりギラギラしたデザインのテロップは読みにくいので注意です。

テロップデザインについては下記の記事で詳しく紹介しているのでご参照ください。


3-3、円形グラデーション


エッセンシャルグラフィックスで使えるグラデーションは「線形グラデーション」「円形グラデーション」の二つです。
円形グラデーションはテロップデザインには向いていませんが、グラデーションはシェイプにも適用できます。

楕円ツールで円を描いた後に塗りを円形グラデーションを適用すると立体的は球体を表現できます。



テロップで円形グラデーションを使う際には自動的に文字の中心が円の中心になってしまうのですが、シェイプで使う際には中心点やグラデーションの終了点を自分で動かせます。
球体に見えるように調整してみましょう。

4. レガシータイトルでしかできないこと

グラデーション機能の追加によってかなり便利になったエッセンシャルグラフィックスですが、まだレガシータイトルでしかできないことはあります。

4-1、ベベルを使った立体的な文字


レガシータイトルには塗りの種類にベベルという項目があり、それを使うと文字が金属のような立体的な形になります。

4-2、奥行きのある文字


レガシータイトルではストロークの種類に奥行きという項目があり、文字が浮き出ているような表現ができます。

4-3、4色グラデーション


レガシータイトルのグラデーションは「線形グラデーション」「円形グラデーション」「4色グラデーション」の3種類あります。
エッセンシャルグラフィックスの線形グラデーションが色がキレイに整列した形のグラデーションになるのに対して4色グラデーションでは色が混ざり合ったような表現になります。

4-4、ストロークにグラデーションをかける


エッセンシャルグラフィックスに追加されたグラデーションは今のところ塗りにしか適用できません。
2022年6月のアップデートで対応可能になりました。

4-5、傾きを付ける


レガシータイトルでは文字の傾きを自由に調整できます。
エッセンシャルグラフィックスでは斜体の切り替えは出来るものの角度を調整することは出来ません。

4-6、しま模様のグラデーション


レガシータイトルではグラデーションに繰り返しという項目があり、数字を入力するとグラデーションでしま模様のテロップが作れます。
エッセンシャルグラフィックスでも同じ色を交互に設定すると一応できますが、手間がかなり多くなります。

4-7、角丸長方形


エッセンシャルグラフィックスのシェイプ作成のツールはペンツールと楕円形ツール、長方形ツールの3種類ですが、レガシータイトルのシェイプ作成ツールは角丸長方形を含めて9種類あります。
一応エッセンシャルグラフィックスでもペンツールを上手く使えば色々な形を作れるのですが、手書きで正確な形を表現することは難しいです。

図形作成については下記の記事で詳しく説明しているのでご参照ください。




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5. レガシータイトルは廃止される

Adobe公式からレガシータイトルが将来に廃止されるというお知らせがありました。



まだレガシータイトルにあってエッセンシャルグラフィックスにない機能があるので、もうちょっとエッセンシャルグラフィックスの機能がアップデートされてからにしてほしいですが、いよいよレガシータイトルがなくなるのも近そうです。

レガシーというのは過去の遺産という意味なので仕方ないですね。
今レガシータイトルを使っている方もこれを機会にエッセンシャルグラフィックスを使ってみてはいかがでしょうか。

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