【2022年10月】ついにレガシータイトルが引退！置き換えはどうする！？｜Premiere Pro

【2022年10月】ついにレガシータイトルが引退！置き換えはどうする！？｜Premiere Pro

こんにちは。ヨシイナリです。

一年に一度行われるAdobe開催のクリエイティブカンファレンス「Adobe MAX」の開催に合わせて、
今年もPremiere Proがメジャーアップデートされました。

今年のアップデートでは、特別大きな新機能が追加されたわけではないのですが、
ついに、

レガシータイトルがアップデート（事実上引退）

となりました。

今回はレガシータイトルの引退について、その他のアップデートされた機能についてご紹介いたします。

1. レガシータイトルの引退

以前よりレガシータイトルが終了する旨は案内されていましたが、
今回のアップデートでついに引退となります。

レガシータイトルで作成されたテロップ、図形は、
ソースグラフィックス（要はエッセンシャルグラフィックス）に自動で置き替わりますので、
ご自身でなんらかの操作をする必要はありません。

とはいえ、エッセンシャルグラフィックスには無い、
「傾き」や「光沢」など、完全に同様の再現ができないケースもありますので、
過去、レガシータイトルで作成したテロップなどを再利用する場合は、多少の調整は必要かもしれません。

※ソースグラフィックスとは？

レガシータイトルが置き換わる"ソースグラフィックス"ですが、
簡単にいえば、エッセンシャルグラフィックスと同じと考えても問題はないです。

しかし、注意しておきたい点として、

エッセンシャルグラフィックスパネル内で編集できるようになるだけ

ということに注意してください。

具体的には、レガシータイトルであった、
タイムライン上でコピぺしたテキストのうち、コピペ元コピペ先どちらか片方のテキストに変更を加えた場合、もう一方にも変更が反映される
という仕様は残っています。

コピペをする場合は、Alt（option）キーを押しながらドラッグで行うようにしましょう。

2. 境界線の「中央」「外側」「内側」の選択

エッセンシャルグラフィックスのアップデートとして、
境界線の「中央」「外側」「内側」が選択できるようになりました。

境界線の位置を、文字の完全に外側〜文字の塗り部分まで侵食、の３段階で選ぶことができます。

マスクのみ塗りつぶし機能を使った、文字内に別映像を入れる表現をする際に、
「外側」を選んで文字内映像範囲を広く見せることなどができます。

文字内に別映像を入れる表現の方法はこちら！

3. 「整列」「一括編集」

整列機能が強化され、複数のクリップをまとめて整列することができるようになりました。

この強化により、例えばテロップで、テキストとテロップ枠を一括で中央に整列させる、ということが可能です。

また、テキストの一括編集ができるようになりました。

複数のテキストクリップを選択状態にしてエッセンシャルグラフィックスパネルで、
フォントや塗りを変更できます。

4. モーショングラフィックステンプレートのレンダリング速度が2倍に

Afeter Effectsで作成して保存した、テキストアニメーションなどのモーショングラフィックステンプレートは、
読み込めば、レンダリングした上でPremiere Proで使うことができます。

そのレンダリングが2倍速くなりました。

5. AAF書き出しの復活

M1、もしくはM2Macのみにはなりますが、
AAF書き出しが復活しました。

通常、複数のオーディオトラックがある場合は、書き出しをしたのち、そのデータを読み込むと一個のオーディオファイルにまとめられます。

しかし、AAF書き出しをすると、元のトラックが分かれた状態を維持して読み込むことができます。

これによって、音声編集をするPro ToolsなどのソフトでAAFファイルを読み込んだ際に、トラックが別れた状態が維持できているので、
音声トラックを個別でオーディオ調整（ミキシング）が可能となります。

例えば、音声に拘った動画を作成したくて、音声調整をプロに依頼しようとなった際に、このAAF書き出しを行えば、円滑にファイルの送信が行えるでしょう。

6. まとめ

今回のメジャーアップデートでは、大きな新機能の導入はありませんでしたが、
注目点としては、レガシータイトルの引退と言えるでしょう。

テキスト表現幅から、レガシータイトルを愛用していた方も多数いらっしゃるとは思いますので、
少し寂しいですね。

しかし、エッセンシャルグラフィックスもどんどんアップデートされているので、
レガシータイトルのような表現ができるようになっていくことを期待しましょう。

Adobe｜Premiere Proの新機能

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