【Premiere Pro】画面分割(上下左右斜めの2画面・4画面)の方法|クロップ、リニアワイプ

【Premiere Pro】画面分割(上下左右斜めの2画面・4画面)の方法|クロップ、リニアワイプ

よく、ビフォーアフターの比較や、同時進行中の複数場面を表現するのに、
画面が2つ(以上)に分かれていることがありますよね。

例えば、恋に悩む2人の男女、それぞれのシーンを同時に映す、みたいな、
以下の動画のような感じです。


引用素材:Mixkit

こういった演出を使うことで、表現の幅が広がりますよね。

ということで今回は、Premiere Proで簡単に画面を分割する方法をご紹介いたします!

この記事を読むと…

Premiere Proで画面を分割する方法を覚え、表現の幅が広がる
エフェクト「クロップ」「リニアワイプ」の使い方の一例がわかる

1. クロップで2画面(上下または左右)に分割にする

まずは単純に上下、もしくは左右の2画面に分割する方法です。

エフェクト、「クロップ」を使って簡単に分割しましょう。

1-1. 映像素材を並べてエフェクトの適用

今回は、フリー映像素材などの素材サイト、Mixkitから映像をお借りして、実例を踏まえながら解説いたします。

使用するのは以下の2点の動画です。(抜粋画像↓)



以降、
左側の女性が写っている映像を①、
右側の男性が写っている映像を②と呼びます。

映像素材を2つ、タイムラインに設置してください。

次に、「エフェクト」の検索から、クロップと入力し、現れた「クロップ」を上のトラックのクリップに、
ドラッグ&ドロップで適用させます。



今回は、①を上のトラックに設置し、クロップを適用しています。

1-2. パラメータを調整

①のクリップを選択状態にし、
エフェクトコントロールパネルで、
「クロップ」の項目の「上」「下」「左」「右」の値をいじります。

上下にに分割したいなら、「上」「下」
左右に分割したいなら、「左」「右」を調整します。

今回は左右に2分割の例でやってみます。

まずは、タイムラインで上のトラックに置いた素材から調整します。

女性の顔を中心にしたまま、横幅を半分にしたいため、
「右」と「左」の値を25にします。



次に、モーションの「位置」を調整し、枠の左側にピッタリくっつけます。

数字が得意な方は、

シーケンス設定の横幅×クロップの「右」で入力した値(25%だったら0.25)
を、「位置」の左側に入力するとぴったり左側にくっつきます。

今回の場合は、シーケンス設定で横幅が1,920で、
クロップの「右」で入力したのが25なので、

1,920×0.25=480です。

480を「位置」の左側に入力して、ぴったりと左側にくっつけてください。



数字が苦手な方は、手動で、左側にぴったりくっつくよう値を調整しましょう。

そうしたら、もう一方の②の素材の位置を調整します。

こちらの素材は、男性の顔を右半分の中心くらいに置けるように、
クリップを選択状態にしてから、モーションの「位置」を調整しましょう。



これで、左右2分割の映像となりました!


(上記動画は、シーケンス設定で1920×1080にしていますが、書き出し時にサイズを728×410にしております。)

しかし、クロップでは、まっすぐに縦か横にしか分割できません。

次は、斜めに分割する方法を解説します!

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2. リニアワイプで斜めに分割する

「リニアワイプ」というエフェクトを使えば、斜めに画面を分割できます!

2-1. 映像素材を並べてエフェクトの適用

映像素材を2つタイムラインに並べたら、
前項同様、「エフェクト」の検索から、「リニアワイプ」と入力し、
現れた「リニアワイプ」を上のトラックのクリップに、ドラッグ&ドロップで適用させます。



①を上のトラックに設置し、クロップを適用しています。

2-2. パラメータを調整

まずは、女性の顔を左半分の中心くらいにおきたいため、
上のトラックのクリップを選択状態にし、エフェクトコントロールパネルの、
モーションの「位置」を調整します。

前項と同じ480がちょうど良かったので、
「位置」を480にします。



続いて、「リニアワイプ」の項目の、
「変換終了」と「ワイプ角度」の値をいじります。

今回は、2映像を均等に分割したいので、

  • 変換終了:30
  • ワイプ角度:240°
  • に設定をします。

    この設定で、2映像が均等に表示されます。



    もう一方のクリップの「位置」を調整しましょう。



    そうすると、斜めに左右分割できました!


    「変換終了」と「ワイプ角度」の値を変えると、斜めの上下分割も可能です!

    パラメータを調整して色々試してみてください!

    3. 位置とスケールの調整だけで4分割にする

    次は、エフェクトを使わずに、映像素材の位置と大きさの調整をするだけで、
    画面を4分割にしてみます。

    3-1. 素材のサイズを揃える

    まず最初に各映像素材のサイズを同じにします。

    4つの動画素材をタイムラインへ入れます。

    画面上部のメニューの「シーケンス」→「シーケンス設定」をクリックします。



    ここでフレームサイズを設定します。



    今の主流は16:9なので、
    728×410、1280×720、1920×1080などがおすすめですね。

    SNSに投稿する用動画なら、各SNSにあったサイズで設定してください。

    今回はシーケンス設定を「1920×1080」にする設定で行います。

    3-2. 各素材の位置を決める

    次に、動画の大きさを変更します。 1クリップずつ選択状態にして、エフェクトコントロールパネルで、 全ての動画のスケールを「50」に設定します。



    次に各動画の配置場所によって、「位置」の値を設定します。

    1クリップずつ選択状態にして、
    エフェクトコントロールで以下のように設定しましょう。

  • 左上:480、270
  • 右上:1440・270
  • 左下:480・810
  • 右下:1440・810
  • これで簡単に4画面になりましたね!


    4. 動画の境目に境界線を引く

    分割した動画をきっちりと分けたい場合は、境目に境界線を引きましょう。

    ツールパネルでペンツールを選択します。



    プレビュー画面で線を引きます。

    始点をクリックして、終点でShiftキー押しながらクリックすると、
    直線が描けます。


    直線を描いてできたクリップを選択状態にして、
    エフェクトコントロール内の、「アピアランス」の「境界線」で色や太さを調整してください。



    これで、動画の境目に線を引けました!



    画面分割を駆使すれば、
    ストーリー系の動画やバラエティ系の動画での表現力がアップ!

    しかも、難しい操作なしでもできるので、覚えておいて損はないはず!

    早速、あなたの動画に取り入れてみてください!

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